【旅行のプロが選ぶ 死ぬまでに絶対行きたい世界遺産100】91.キンデルダイク・エルスハウトの風車群(オランダ)
「オランダ」と聞くと何を思い浮かべますか?
「チューリップ」や「木靴」などを思った人もいるでしょうが、一番多い答えは「風車」ではないでしょうか。
しかし、そんなイメージぴったりの風景は、オランダ国内どこでも見られるわけでないのです。限られた風景が残されている場所のひとつである「キンデルダイク」が、今回ご紹介する世界遺産の場所で、オランダを代表する観光地なのです。
キンデルダイクが、最もオランダらしい風景だと言っても過言ではないかもしれませんね。
19世紀中頃に干拓や灌漑に利用されていた風車は、全土で1万基に達しましたが、今でも1,000基ほどが残っています。
中でもロッテルダムの東南15キロメートルの「キンデルダイク」には、田園風景に19基もの風車が建ち並び、その風景は壮観のひとことです。しかも、完全な状態で保存されていて、内部の見学や風車が回る光景も見ることができます。
キンデルダイクの現存の風車は主に18世紀のもので、写真でみると可愛らしい印象ですが、実際に見てみると高さは30メートル近くあり、その大きさに圧倒されます。
Kinderdijk