【旅行のプロが選ぶ 死ぬまでに絶対行きたい世界遺産100】61.古都京都の文化財~その壱~(日本)
『古都京都』は延暦13年(794年)、中国の都城を規範に、日本の首都・平安京としてとして建設され、平安時代から江戸時代まで1000年の長きにわたり繁栄してきました。
創建当時の建造物は、しばしば発生した大火や兵火のため、相当部分を焼失しましたが、再建をくり返し、現在も日本文化の象徴として守られています。
時代の荒波に翻弄されながらも、創建当初に近い姿で保存され、外国からの侵略を受けなかったことから異文化による破壊がなく、第二次世界大戦でも空襲をまぬかれ、世界遺産への登録につながりました。
京都の寺社は数多くありますが、その中で世界遺産として登録されている至宝(構成資産は京都府京都市、宇治市、滋賀県大津市に点在する17資産)をご紹介しましょう。
まずは、「洛中」から「洛北」地区の徳川家の居城『二条城』。最寄り駅は市営地下鉄東西線「二条城前」駅。桃山風唐門越しに見る豪華絢爛な「二の丸御殿」は必見です。
洛中で最も古い歴史をもつ『加茂御祖(かもおみや)』(下鴨)神社は、平安時代の面影を偲ばせます。
洛北にある、老杉が茂る広大な神域『加茂別蕾(かもわけいかづち)』(上加茂)神社は京都最古の神社のひとつ。
『金閣寺』(鹿苑寺ろくおんじ)は、足利義満が建てた金箔を貼った3層の楼閣。鏡湖池にその美しい姿を映しています。
次は、東山(洛東)と比叡山に移りましょう。
『清水寺』は「清水の舞台」として知られる懸崖造りで有名です。崖をバックに139本の柱に支えられた舞台造りとなっていて、京都市街が一望できます。
東山文化を代表する『銀閣寺』(慈照寺じしょうじ)は、足利義政が建てた簡素にして清楚な書院造りの楼閣です。
京都の北東にそびえる標高900メートル近い峰々が『比叡山』で、比叡山ドライブウェイの車窓からの眺めは素晴らしいのひとことに尽きます。
さて、次は洛西・嵯峨野、三尾に場所を移します。
『龍安寺』(りょうあんじ)の「方丈庭園」は、枯山水の石庭の代表作です。
『仁和寺』(にんなじ)は、御所の紫宸殿(ししんでん)を移した金堂や清涼殿を移した御影堂があり、「御室御所」とも言われています。