【旅行のプロが選ぶ 死ぬまでに絶対行きたい世界遺産100】73.プランバナン寺院遺跡宇群(ジョグジャカルタ・インドネシア)
ジョグジャカルタの東15キロメートルに点在している、無数のヒンドゥ教と仏教の寺院遺跡群、それが『プランバナン寺院遺跡群』です。
これらは9~10世紀にサンジャヤ王朝により建造されたものです。
『プランバナン寺院群』は、プランバナン歴史公園内に建つプランバナン寺院(Candi Prambanan)と、セウ寺院(Candi Sewu)、そして歴史公園近郊にあるカラサン寺院(Candi Kalasan)、サンビサリ寺院(Candi Sambisari)、プラオサン・ロウ寺院(Candi Plaosan Lor)など、あわせて240の仏教寺院・ヒンドゥー教寺院からなる複合体です。
中央に「シヴァ神殿」(高さ47メートル)、左右に「ブラフマー神殿」と「ヴィシュヌ神殿」の3つの尖塔がそびえる「ロロ・ジャングラン寺院」は、インドネシア最大のヒンドゥ寺院です。特にその建築様式は「ヒンドゥー・ジャワ建築」と呼ばれ、アジア大陸とはまた違った姿をしています。内にはシバ神の像や、彼の乗り物であるナンディンと呼ばれる牛などが安置されています。
シヴァ神殿の回廊壁面には古代インド叙事詩「ラーマヤーナ」のち密なレリーフ42枚が施され、ヴィシュヌ神殿の回廊にがもう1つの叙事詩「マハーバーラータ」の12枚のレリーフが彫られています。
『プランバナン寺院群』の主要な寺院を見るとなると、1日では難しいかもしれません。じっくり腰を落ち着かせて、自転車で回ってみるのもいいかもしれませんね。
Prambanan