【旅行のプロが選ぶ 死ぬまでに絶対行きたい世界遺産100】68.タージ・マハル(アグラ・インド)
『タージ・マハル』。とても多くの人が、この名前を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
デリーから車で3~4時間、『タージ・マハル』は、まるでアラビアンナイトに出てくる宮殿のような形をしています。
「イスラム建築の最高傑作」といわれる幾何学的で美しく、見る人を夢の世界へ誘い込む『タージ・マハル』。古都アグラのヤムナー河畔にある、白大理石造りの霊廟です。
『タージ・マハル』は、ムガール帝国第5代皇帝「シャー・ジャハーン」が最愛の王妃「ムスターズ・マハル」の36歳という早すぎる死を悼んで建造したものなのです。
2万人の名工匠を招集し、宝石、大理石など金に糸目をつけずに最高の建材を世界中から集め、22年の年月をかけて建てられました。
ペルシャ・イスラム様式にインド様式を加味し、大きさは56メートル四方。ふっくらとした中央ドームを配し、四隅には高さ42メートルの尖塔がそびえています。左右対称で、純白の壁面にはラピスラズリやダイヤなどをはめ込んだアラベスクの象嵌(ぞうがん)細工が施されています。
皇帝は対岸に黒曜石の霊廟を自らのために建てる計画だったのですが、息子に幽閉されてしまったため、この計画を果たせず、死後に王妃の棺と並んで安置されました。
タージ・マハル