ぜ~んぶ砂??
『砂の美術館』って聞いたことがありますか?
山陰地方の鳥取県鳥取市で定期的に開催されている、【砂の彫刻(砂像)】を展示している美術館なんです。
みなさんは「鳥取」と聞くと、何を思い浮かべますか?
答えは・・・
砂丘です!
鳥取砂丘は観光可能な砂丘としては日本最大です。
「日本最大の砂丘は鳥取砂丘」だと思っている人も多いと思いますが、
(私もそうでした・・・)実は、青森県の猿ヶ森砂丘が日本最大なんです。
広さは鳥取砂丘の約3倍!でも、どうしてそんなに知られていないのか??
砂丘の大部分が防衛省技術研究本部の下北試験場(弾道試験場)の敷地になっていて、
一般の観光客は通常立ち入ることができないんです。
というわけで、ガイドブックにも全く記載がないので、知られていないんですね。
さて、本題に戻りましょう。
そう、鳥取は砂丘で有名な観光名所。そして、その鳥取砂丘にあるのが
『砂の美術館』なんです。
私は数年前に行ったことがあるんですが、それほど期待もせずに
なんとな~く「ついでに寄ってみるか」くらいの軽い気持ちで立ち寄りました。
しかし、しかし!
あまりのスケールの大きさと砂像のち密さに、ただただ見とれてしまいました!
砂の美術館は、2006年から定期的に開催されていて、
ほぼ1年に一度、テーマを変えて展示が実施され、
年明けから春の期間は次回作の準備・制作期間のため休館となります。
ちなみに前回の展示は2015年4月18日~2016年1月3日でした。
砂像彫刻家兼プロデューサーとして国内外で活躍されている茶圓勝彦氏が総合プロデュースを務め、
毎年海外各国から砂像彫刻家を招き、世界最高レベルの砂像を展示しています。
私も訪れた時に正直、信じられず、何度も何度もじっくりと目を凝らして見てみたのですが、
すべて砂だけでできているんです!
砂の美術館の基本コンセプトは『砂で世界旅行』。
次回(第九期)の展示テーマは『南米編~繁栄の記憶を留める奇跡の新大陸を訪ねて~』。
2016年4月16日から2017年1月3日の開催予定です。
会期が終われば、砂像はもとの砂へと戻ります。
そう、これらの砂像は限られた期間しか存在することができないのです。
その時その時にしか見ることのできない儚くも美しい砂像を創り上げる為に、
砂像彫刻家の方々は情熱を注ぎ込んでいるのです。
永遠に残らないがゆえの美しさが、砂像のもつ大きな魅力の一つなのです。
みなさんも、目の前に広がる信じられないくらい美しい、
しかし儚い砂像の世界で世界旅行を体験してみませんか?