【一度は食べてみたい海外グルメ♪】旅行のプロおすすめ!料理&レストラン100【44】ヨーロッパの国々でデザート三昧 - イタリア・オーストリア編(ヨーロッパ)

Panna Cotta wit cookies on a plate

イタリア・オーストリアのスイーツ ~ヨーロッパ~

隣国のデザートは真似しない!

ヨーロッパを旅行していると、スイーツ好きな人はもちろん、甘いものが苦手な人も、何となく甘いデザートが食べたくなった経験はありませんか?
それはおそらく、ヨーロッパの食事は糖分に変わるデンプン質が少ないからだといわれています。

ヨーロッパには、どの国にもその国でしか作られないスイーツがあります。日本と違って、あんなに国境が接しているのに、絶対に隣の国に似たスイーツは作られていません。なんとも頑固ですよね。これって、各国の意地の張り合いなんでしょうか。

今回は、ヨーロッパを代表する国が誇るスイーツの数々をご紹介しましょう。
今回は「イタリア」と「オーストリア」からスタート!
次に、「スイス」「ベルギー」「ポルトガル」と続きます。
スイーツ好きの人はたまりませんよ♪

【イタリアのスイーツ】

◆ ティラミス Tiramisu

最初にご紹介するのは、日本で大流行した「ティラミス」(Tiramisu)です。北イタリア生まれのチーズケーキの一種で、コーヒーとリキュールをしみ込ませたスポンジケーキと、イタリア特産のマスカルポーネチーズで作ったやわらかいケーキ。

tiramisu

◆ ズッパ・イングレーゼ Zuppa Inglese

イギリスのスープ」という意味をもつ、リキュールやシロップをたっぷりしみ込ませたスポンジケーキ。スプーンで食べないと食べられないほどスープ状のものもあるようですが、スポンジケーキの方が有名ですね。

zuppa inglese

◆ アマレッティ Amaretti

ビスコッティ・アマレッティ(biscotti amaretti)とも呼ばれる、メレンゲを使用して作られたクッキーのようなお菓子。小麦粉の代わりにアーモンドプードルと呼ばれるアーモンドのパウダーを使用し、メレンゲも使われているので、独特の風味と軽い食感が特徴です。

Amaretti

◆ カンノーロ Cannolo

日本語では複数形に由来するカンノーリ(cannoli)の名前で呼ばれることもある、シチリア伝統のお菓子。筒状のカリカリ生地の中に、たっぷりとクリームが入っています。映画「ゴッドファーザー」にも、毒殺の小道具として使われています。

Cannolo

◆ パンナコッタ Pannacotta

口当りのなめらかさが人気のデザートで、パンナは「生クリーム」、コッタは「火を通す」という意味。つるっとした口当たりで、食後のデザートとしても食べやすいのですが、生クリームが大量に入っているので、比較的高カロリー。ご注意ください

Pannacotta

◆ パンドーロ Pandoro

パンドーロは、ヴェローナ(Verona)の銘菓で、イタリアのクリスマスを象徴するお菓子です。「d’oro(ドーロ)」は「黄金」の意味で、卵黄とフレッシュバターを贅沢に使い、ふんわりと焼き上げています。

Pandoro

【オーストリアのスイーツ】

オーストリアでは、これからご紹介する歴史と伝統のあるスイーツを、落ち着いた古いコーヒーハウスで食べたいものです。

◆ ザッハトルテ Sachertorte

ザッハートルテ」とも呼ばれる、オーストリアを代表するお菓子で、古典的なチョコレートケーキの一種。「トルテ」(torte)とは、ドイツ語で「お菓子」の意味。こってりとした濃厚な味わい。ウィーンの「ホテル・ザッハー」の名物スイーツで、「チョコレートケーキの王様」と称されます。

Sachertorte

◆ リンツァートルテ Linzer Torte

ウィーンで昔からく愛されている古典菓子。たっぷりのアーモンドパウダーとシナモンやクローブなどをいれた生地に、レッドカラントのジャムを乗せ、格子模様をつけて焼いた丸いケーキです。

Linzer Torte

◆ アップル シュトゥルーデル Apple strudel

アプフェルシュトゥルーデル」(Apfelstrudel)とも呼ばれます。シュトゥルーデル生地で調理したリンゴを巻いたスイーツ。フルーツの甘みと香りがたっぷり!

Apple strudel

こんなグルメが楽しめる、イタリアオーストリア(ヨーロッパ)をぜひ訪れてみてください。

プチ情報
ザッハトルテ』にまつわる「甘い7年戦争」について、お話しましょう。

ザッハトルテは、「フランツ・ザッハ」(Franz Sacher)が考案したデザートです。後に、フランツの次男エドゥアルトがホテル・ザッハ(Hotel Sacher)を開業すると、ザッハトルテはそのレストランとカフェで提供されました。

レシピは門外不出とされていましたが、1930年代、ホテル・ザッハが経営難に陥ったのをきっかけに、ウィーンの王室御用達のケーキ店「デメル」(Demel)が援助を申入れ、さらにザッハホテルの息子とデメルの娘との間で婚姻関係が結ばれたことから、代償にザッハトルテのレシピを得たといわれています。

その後、秘密のレシピはお菓子本にまで掲載されてしまい、ついにはホテル・ザッハがデメルを相手に裁判を起こし、裁判は実に7年にも及びます。
結果、ホテル・ザッハのものを「オリジナルのザッハトルテ」(Original Sacher-Torte)、デメルのものは「デメルのザッハトルテ」(Demel’s Sachertorte)と呼び、双方にザッハトルテの販売が認められました。
この争いが「甘い7年戦争」といわれています。

デメルのザッハトルテ(Demel's Sachertorte)

デメルのザッハトルテ(Demel’s Sachertorte)

ザッハトルテはチョコレートがずっしりとしたスポンジ生地とコーティングするチョコレート、そして杏のジャムが中に挟まれているのに対し、デメルのザッハトルテは杏ジャムは表面に塗ってあるだけなのだそうです。

どちらのケーキもとても美味しいので、両方食べ比べてみるのもいいですね

↓↓↓↓↓ おいしいスイーツがたくさん食べられる ウィーン(Vienna)(オーストリア)↓↓↓↓↓

ウィーン

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