リラ修道院（Rila Monastery） ～ヨーロッパ～

ブルガリア最古最大の修道院

10世紀に建立された、ブルガリア最古最大の修道院が
『リラ修道院』です。

ブルガリアの首都ソフィア（Sofia）から南へ約120キロメートル。
雪を頂くリラ山中腹の高地にある『リラ修道院』は、
統治者の庇護を受け、14世紀にはブルガリアの宗教や文化の中心に
なっていました。

オスマン帝国支配下でも
ブルガリア正教の信仰は許され、
国有の文化を守る唯一の拠点となっていました。

300人余りの修道僧たちが寝起きした
宿坊に囲まれ、白黒の横縞アーチが美しい
聖母誕生教会が建っています。

5つのビザンチン式ドーム屋根が印象的で、
その回廊は壁も天井も絢爛豪華な極彩色の
フレスコ画で埋めつくされています。

ここで、リラ修道院の成り立ちについてご説明しましょう。

時代は10世紀のブルガリア。
世を捨て山に入り、ひたすら修行に打ち込み、
とうとう神の声を聴くまでになった僧がいました。
彼の名前は聖イワン・リルスキー。
やがて、イワンを慕う僧や信者たちが集まりだし、
そこで建てられた僧院が、後に壮大な修道院へと
発展していきました。
それが、リラ修道院です。