まさにオクタビオにふさわしい建物でした。
オクタビオはメモタルフィック（変成）な画風で知られ、
トリックアートにも近い複雑な絵を描いています。

Octavio Ocampo – “Friendship of Don Quixote”

兄の期待通り、オクタビオはこの新しい家をとても気に入りました。
隣に友人たちの泊まれる別棟をリクエストしたくらいでした。
そのリクエストに応じた兄は、今度は丸い貝殻をモチーフにしたのです。

巻貝と丸い貝。

設計にあたり、エドゥアルドは2棟のモデルとなった
2つの貝殻を板切れに並べ、接着剤でとめました。
このミニチュアモデルは、いまも「巻貝ハウス」のリビングに飾られています。

内装もユニーク

外観だけでなく、兄弟で手掛けたという
内装もユニークです。
内壁は、貝殻と同じ白。
装飾は派手に贅を尽くすのではなく、
個性的な工夫が凝らされています。

蛇口の代わりにあしらった本物の貝殻に、
やはり大きな貝殻を使った洗面ボウル。

リビングには小ぶりなヤシの木が育ち、
バルコニーには手すり代わりの色褪せた古い木材が
あしらわれています。

部屋のあちこちを彩る大小さまざまな貝殻も、
優美なサンゴのオブジェも、すべてエドゥアルドが
近くの砂浜で見つけた自然の装飾品です。
壁には、海をモチーフにしたオクタビオの作品が飾られています。

カリブ海に浮かぶこの島は、
湿り気と潮気を帯びた熱気に包まれています。
バルコニーからに色鮮やかな眺めは、
ひとときの清涼剤のよう。
空を見上げると、くっきりと真っ白な貝殻の屋根、
そして真っ青な空。
見下ろすと、真下にはスイミングプールの
濃青の水面がキラキラと輝き、その向こうに
エメラルドグリーンの海が広がっています。

こんな絶景とユニークは宿泊体験ができる、
メキシコ・ムヘーレス島の貝殻ホテル（Casa Caracol）に
宿泊してみてはいかがですか？

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