【旅行のプロが選ぶ 死ぬまでに絶対行きたい世界遺産100】8.頤和園、北京の皇帝の庭園(中国)
北京都心の西北約15キロメートルにある『頤和園』(いわえん)は、面積290平方キロメートルのうち、水面が3/4を占める広大な水の庭園で、中国4大庭園のひとつ、英語では「Summer Palace」とも呼ばれています。
おすすめのルートは、正門から入るのではなく、万寿山を裏から登る北宮門から入るルートで、とてもドラマチックな風景が堪能できます。
江南の水郷風景を模した蘇州街を抜け、何百段も続く急な階段を登りきると、万寿山山頂につきます。突然足元に広がる、西湖を模して造られた人工の湖『昆明湖』の想像を絶する大きさには、ただただ息をのむばかり。
湖面までおりると、頤和園の正殿である豪華絢爛な『排雲殿』に着きます。湖沿いには、100近い各楼閣を結ぶ長さ728メートルの長廊が続きます。梁や欄間には、「三国志」や「西遊記」など、悠久の歴史を物語る極彩色の絵が無数に描かれています。湖に沿って南に向かうと、540体の獅子像が彫られた石造り橋『十七孔橋』を渡って南湖島に渡れます。時間に余裕のある方には、彼方の玉帯橋まで行くことをおすすめします。
北京 頤和園