【必見!動画あり】大人女子にオススメ♪ 旅行のプロが選ぶ 世界の絶景100【42】肇興(サウシン)貴州省少数民族の村々(中国・アジア)
肇興(サウシン)貴州省少数民族の村々 ~中国~
懐かしい風景と少数民族に出会う旅!
中国、貴州省には、過酷な自然条件のなか、独特な暮らしを営む少数民族の里が点在しています。ひとつは「ミャオ族」(苗族、Miao)で、彼らは言語や民族衣装の色彩などでいろいろな種族にわかれています。木製の大きな櫛の上につけ毛を巻きつけている「長角ミャオ族」、刺繍を施した前掛けに銀色のアクセサリーをつけた「短裾ミャオ族」・・・見た目の違いはありますが、どのミャオ族もとてもおしゃれ。そして、精一杯のもてなしで観光客を喜ばせてくれます。歓迎の盃でお酒をふるまい、村の広場で華やかなダンスを披露してくれる歓迎式は必見です。一方、「木の民」と呼ばれ、優れた木造建築をつくる民族が「トン族」(Dong)。彼らがもっとも多く暮らす『肇興』(サウシン、ZhaoXing)は、情緒にあふれています。シンボルとなっているのが、村の中心にそびえ立つ5つの「鼓楼」。幾重にも重ねられた屋根は釘や金属をいっさい使っていないというから驚きです。
また、清らかな小川にかかる橋の数カ所に東屋をつくり、その間も瓦葺の屋根でつないだ「風雨橋」も印象的な風景をつくり出しています。石畳の目抜き通りに軒を連ねる旅館や食堂はすべて木造建築。この村では、特別なものを除き、コンクリートの建物はご法度なのだとか。
かまどから立ちのぼる煙に郷愁を感じる!
夕暮れ時、あちらこちらの家から立ちのぼる白い煙が見えたら、それは食事の支度をする、かまどの煙なのです。その風景は、日本の古きよき時代を彷彿とさせ、郷愁にかられます。
トン族は歌がとても得意です。男女は恋愛をする際、グループで歌を歌い、お互いの気持ちを伝えあうといいます。民族衣装は青、藍、白、紫を基調とし、女性は頭にスカーフや銀の飾りをのせているのが特徴です。のどかな風景とともに少数民族文化の一端に触れる旅は味わい深いものがあります。帰国してからも、故郷を懐かしむように、じわじわと感動が押し寄せてくるのです。
ワンポイントアドバイス
豆腐や納豆など大豆をよく食べる地方で、長寿な人が多いことでも有名。豆腐や野菜中心の食事は油っこくなく、日本人の口にも合います。ヘルシーなので、たくさん食べて栄養補給しましょう。
藍染や刺繍などの手作りの雑貨、アクセサリーはどれもかわいく、お値段もリーズナブル。おみやげにぜひどうぞ。
肇興(サウシン)への行き方
正直言って、個人で肇興(サウシン)へ行くのはかなり困難です。よい交通手段がないので、各地からバスを乗り継いで行くことになります。
興味のある方は、日本からツアーに参加されることをオススメします。