京都でのロケ地として人気!『一本橋(行者橋)(古川町橋)』(京都府)
この橋、何となく見たような気がしませんか?
京都を舞台としたテレビドラマ、特にサスペンスドラマで、
よく舞台として出てくる有名な橋なのです。
(今、頭の中で音楽が鳴った人、いますよね!)
この橋の正式な名前は『古川町橋』(ふるかわまち ばし)。
京都・知恩院古門の近くを流れる白川に架かる、狭い石橋ですが、
正式な名前のほかにも、「一本橋」や「行者橋」、
「阿闍梨(あじゃり)橋」、「たぬき橋」など、
いろいろな名前で呼ばれている橋なのです。
風流な一本橋
橋の長さは約12メートル、幅はなんと約60センチメートルほど。
構造はいたってシンプルで、縦2列に並べられた切石を
石柱橋脚で支えているだけで、欄干もありません。
この『古川町橋』、現在では地元の人が通勤や通学途中に、
また買い物の行き帰りに利用する、日常生活に欠かせない橋です。
かなり幅は狭いのですが、地元の人は慣れたもので、
自転車でも普通に渡っています。
また、橋の真ん中が少し凹んでいるので、歩きやすい感じではあります。
といっても、慣れない人にとっては、気休め程度かもしれませんが。。。
もともとは、比叡山の阿闍梨(あじゃり)修行で
千日回峰行を終えた行者さんが、粟田口(あわたぐち)の尊勝院で、
元三大師(がんざんだいし)に行を終えたことを報告するのですが、
その時、京都の町に入洛する時最初に渡る橋が、この『古川町橋』でした。
このことから、この橋は「行者橋」や「阿闍梨(あじゃり)橋」とも呼ばれるのです。
日本百名橋の番外
『古川町橋』が架かる京都・白川沿いには柳並木が続き、
一本橋との風景は風情たっぷり!
この『古川町橋』は、日本百名橋の番外に選ばれています。
「番外橋」には、自然橋などを含む20の橋が選ばれていて、
兵庫県丹波市の「木の根橋」(巨大なケヤキの根が川をまたいでいます)や、
大阪市にある「雪鯨橋(せつげいきょう)」(鯨の骨でつくられています)など、
ちょっと変わった橋が多いのですが、この『古川町橋』も番外に選ばれています。
この『古川町橋』はとても風情があり、ドラマのロケ地として
よく使われているので、観光客の撮影スポットでもあります
ちなみにどんなドラマに登場したかというと、
「京都地検の女」(名取裕子さん主演)、
山村美紗さんの「赤い霊柩車シリーズ」(片平なぎささん、神田正輝さん主演)、
「おみやさん」(渡瀬恒彦さん主演)などなど・・・
確かにどれも京都を舞台にしたドラマですね!
そして、「相棒 特命係西へ!」(水谷豊さん、及川光博さん主演)でも
登場していました