ちょっといいところ関西 『ガスビル食堂』~ちょっと大人なレストラン~(大阪府)
今回ご紹介する、関西のちょっといいところは
大阪の同じ場所で、伝統と歴史を守り続けているレストラン
『ガスビル食堂』です。
昭和8年の創業以来、時代に流されることなく、
本物の西洋料理にこだわりながら独自の欧風料理を育んできた老舗として、
今なお愛され続けている、ちょっと大人なレストランです。
また、ガスビル食堂が入っている「ガスビル」同様、
歴史を感じさせる一方、今でも新しい美しさを感じることのできる
レトロビルもご紹介します。
いつもとはちょっと違った雰囲気の大阪を楽しんでください♪
ちょっとおめかしして出かけよう!ガスビル食堂
懐かしの昭和歌謡に、御堂筋を舞台とする曲を思い出す人も
たくさんいらっしゃると思います
大阪のメインストリート・御堂筋。
その誕生とともに、1933年(昭和8年)、ガスビルが生まれ、
最上階8階に本格欧風料理の草分けとなる『ガスビル食堂』がオープン。
モダンシティ大阪を代表するレストランとなりました。
地下鉄「淀屋橋」駅から南へ徒歩約5分、
御堂筋に面した角地に建つ「ガスビル」は、大阪ガス株式会社の本社ビルです。
建物は2003年(平成15年)、登録有形文化財となりました。
安井武雄氏により設計されたガスビルは、
最も近代的で美しいビルディングと称され、御堂筋とともに歴史を刻んできました。
ガスビルの8階にある『ガスビル食堂』は、ビルの開業と同時にオープンし、
いまも営業を続ける名物レストランです。
開業当時、東京の帝国ホテルからシェフを招いての西洋レストランとして話題を呼びました。
今も変わらないカレーライスは人気メニュー
オープン当時、庶民の憧れの的だった『ガスビル食堂』の
特製ビーフカレーやハヤシライスなど、昔ながらのお馴染みメニューも健在。
ランチタイムの人気メニューは、
じっくり時間をかけて煮込むカレーライスと、日がわりランチ。
特にカレーライスは1944円と少し高い印象を受けますが、
カレーソースはブイヨンで2日、ルウで1日かかる本格派。
この自家製ルウは、オープン当時からの味を守り続けていて、
絶妙な食感の角切りビーフがゴロゴロ入っています♪
ガスビル食堂を訪れたら、ぜひ試していただきたいメニューです。
オープン当時といえば、昭和8年。
そんな時代から、こんなに上品でスパーイシーな香りが強い
カレールウがあったことにビックリです。
もう一つの人気メニューはギリシャ料理・ムーサカ
もう一つ、ぜひご紹介したい代表料理が
ギリシャの家庭料理を三代目料理長が日本に紹介した「ムーサカ」です。
ギリシャでは羊肉が使われるのですが、三代目料理長それを牛肉に代え、
ベースは創業当時からの伝統のドミグラスソースを使いました。
耐熱皿の淵にマッシュポテトを生クリームのように盛り付け、
おしゃれなオリジナルのアレンジを加えた一皿となっています。
濃厚な伝統のドミグラスソースとジューシーな牛肉、
ふわっと軽いマッシュポテトがなんとも言えないハーモニーを奏でます!
「カレーライス」と「ムーサカ」は17時までの提供なので、
これを目当てにされる方はご注意ください。
ディナータイムは、コース料理が中心となります。
食器のデザインはすずらん
すずらんは、ガス灯のホヤに花姿が似ていることから
大阪ガスのシンボルフラワーとして、創業当時から広く使われてきました。
ガスビル食堂でも、食器やグラスなどにおしゃれなすずらんのデザインが
使われています。
スタッフのおもてなしも、もちろん申し分ありません!
優雅で落ち着いた雰囲気のなか、
すばらしいお料理とともに
ひときわ至福のひとときをゆったり味わえます。
たまにはちょっとおしゃれして、大人な時間を過ごしてみませんか。
ガスビル食堂の基本情報
- 住所:大阪府大阪市中央区平野町4-1-2 ガスビル南館8階
- 電話番号:06-6231-0901
- 営業時間:11:30~21:30 (L.O.20:30)
- 交通アクセス:地下鉄御堂筋線「淀屋橋駅」13号出口から南へ徒歩約3分、ガスビル南館にある専用エレベーターで8階へ
- 公式ホームページ:ガスビル食堂物語
大阪にまだある!趣のあるレトロビル
「ガスビル食堂」が入っている「ガスビル」は
1933年(昭和8年)の創業ですが、大阪にはまだ他にも
趣たっぷり、おしゃれなレトロビルがあります。
モダンボーイやモダンガールになった気分で、
レトロビル巡りをしてみるのはいかがですか。