サーンチーの仏教建造物群(Buddhist Monuments at Sanchi) ~インド~
世界最大の仏塔
今回ご紹介する世界遺産は、観光の拠点となるボパール(Bhopal)の北東約46キロメートルに位置する小さな村「サーンチー」(Sanchi)にある、インド最古の仏教遺跡です。
1818年、デカン高原の小高い丘で発見されたサーンチーの仏教建造物群。
ストゥーパや僧院などの遺構からなり、その数は約50あるともいわれています。紀元前3世紀、インド最初の統一国家を築き、マウリヤ王朝に最高の栄光をもたらした、アショーカ王はカリンガの戦いの後、自分の行いを悔い、仏教にあつく帰依し、3つのストゥーパ(仏塔)を建立しました。中央にあり「大ストゥーパ」と呼ばれる、「第一ストゥーパ」はストゥーパの原形ともいえるもので、高さ100メートルの丘の上に建つ、半円形をした現存する世界最大の仏塔(直径37メートル、高さ16.5メートル)。
ぎっしり彫刻が施された塔門に圧倒されます。
ストゥーパの周りはトラナと呼ばれる鳥居に似た塔門が四方に置かれ、時計回りに巡礼ができるよう通路が施されています。
トラナには細かく彫刻が施され、それぞれが「仏伝図」などの仏陀関連の話が描かれています。しかし、仏陀と思われる人物は一切描かれていません。それには理由があり、仏陀は既に人の域を超えた『超人』であるという考えから、「菩提樹」や「仏足跡」などで抽象的に描かれているそうです。
調査された結果によると、この遺跡はマウリヤ王朝期からシュンガ王朝期の第一期と、ダプタ王朝期以降11世紀までが第2期に分かれているとのことです。
途中衰退期はあったものの、滅亡までは全時代に渡って仏教の中心だったと伝えられています。
この世界遺産の見どころは、アショーカ王によって建てられた「大ストゥーパ第1塔」、そのすぐ横に建つ「ストゥーパ第3塔」、丘の縁に建つ「第2塔」、「アショーカ王の石柱」などです。
ぜひ、絶景が楽しめる世界遺産の「サーンチー(インド)」を訪れてみてください。
知らなきゃソン!旅のヒント
~サーンチーへの行き方~
サーンチーはデリーからは約600キロメートル、アグラからは約400キロメートルあまりと、北インドの主要都市とはかなり離れた場所にあります。
しかし、インド観光の拠点となるボパール(Bhopal)からは約46キロメートルほどなので、サーンチーを訪れる場合は、まずボパールを目指しましょう。
ボパールからは、バス(所要約1時間30分)かタクシー(所要約1時間)を使います。
料金はバスなら片道100円程度、タクシーなら往復で3000円ぐらいを目安に考えてください。
麦畑が続く田園地帯を抜けて行くと、丘の上に建つ最大の見どころ「ストゥーパ」が見えてきます。バスを利用する場合はふもとの村まで、タクシーなら丘の上の駐車場まで行きます。
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